さんぽ学派

大学生のあれこれ

2018-01-01から1年間の記事一覧

南京事件について思うこと

昨日、南京の大虐殺の記念館へ行ってきた。 去年も南京へは行ったが行けず仕舞いだった。 入り口で少し並び、夏休みということもあり、人も大勢いて暑かった。館内はまだ涼しいもののそれでも少し暑い。 南京は蘇州よりも何割り増しで暑かった。 よく、この…

一杯の龍井茶

現在、イギリスから離れて中国の蘇州に留学している。 蘇州は水が豊かな土地で昔の趣の残る観光地があちこちにある。 日本人には馴染みがないが何も気にしない感じの中国の雰囲気が残るいい街だ。 今日は同里の南園茶社にてお茶をいただいた。 頼んだのは龍…

アウシュビッツと輪廻

以前、ポーランドのアウシュビッツへ行ったときのこと。 惨たらしい遺留品や写真の数々を見て僕は何も思わなかった。 言い換えれば、特に悲惨だとか悲壮感だというものは湧いてこなかった。 なぜそう思わなかったかというと、こうした残虐や殺し合いは今まで…

伝統を売り込むことの危険性

日本の伝統産業がその需要の低下によって危機を迎える中で 伝統産業の市場を海外へ求め、低下した需要を呼び戻す必要がある。 しかし、伝統産品の輸出となると単に商品の輸出とは違う問題がつきまとう。 それは海外で評価されることが日本人の自分たちの技術…

シェフィールドに来たらクラシック音楽を聴きに行こう。

シェフィールドのシティホール(The city hall)でクラシックを聴いてきた。 オーケストラはハレ管弦楽団だった。 ハレ管弦楽団はimusicで聴いたことがあり、その重厚な低音と澄み渡った管楽器が絶妙な素晴らしい楽団だ。 どうやら、イギリスでも古参の楽団…

カルトなバターコーヒー信者

少し前に、バターコーヒーというものが流行った。 オーガニックのバターとココナッツオイルとコーヒーを一緒に飲むというものだ。 使うバターには決まりがあるらしく、普通のバターではなく、グラスフェッドバターというものを使うほうがいいそうだ。 そして…

生まれて死ぬ建築。

生活雑貨や建築物などはそのものに見合った寿命があり、そうした寿命をまっとうし、死んでいくべきだと思う。 ある学生が言っていた。 建築は100年残る芸術作品だと。 確かに、著名な作品はその後、様々な人の手を借り、後世に受け継がれていく。しかしその…

大学生と自分様

最近、ネットサーフィンをしているとやたらと綺麗なブログやまとめサイトなどに出会うことがある。 どこからかフリーの画像を引っ張ってきて、文章にはマーカーを引き、商品のリンクをつけ、いかにも手が込んでいる。ここまで個人でできるほどになったと思う…

伝統は残すべきか。

伝統という言葉が充てがわれる物を残すかどうか その価値があるのかどうかがよく問われる。 そもそも伝統という言葉は洗練されたというポジティブなイメージのほかに そのままマーケット内に放り出された場合、競争に打ち勝てないという意味もあるのではない…

サザエさんは終わるべきか。

世界最長の御長寿番組のサザエさんが転換期を迎えている。 東芝の提供が2018年3月末に終了するそうだ。 そうした中で、サザエさんの示す家族像に難色を示し、サザエさんの終了を希望する人もいるらしい。 確かに、家父長制や封建的な家族像はアニメの中で重…

親の死を夢で見る

最近、睡眠のサイクルが悪いせいか不吉な夢が多い。 その中でも母が死ぬ夢は最も不吉なものだったし、やけにリアルだった。 今まで、祖母が死ぬ夢や自分が思い病を宣告される夢をみたことはあったが それよりも今回の夢はインパクトがあったように思える。 …

日本の高度経済成長とはなんだったのか。

学期末のエッセイテーマとして アメリカの冷戦時の貿易政策について書いた。 書きながら気になったのだが、 日本の高度経済成長期とはなんだったのか。ということである。 よく、「焼け野原から復興した」というけれど焼け野原から復興するのは そんなに容易…