シェフィールドに来たらクラシック音楽を聴きに行こう。
シェフィールドのシティホール(The city hall)でクラシックを聴いてきた。
オーケストラはハレ管弦楽団だった。
ハレ管弦楽団はimusicで聴いたことがあり、その重厚な低音と澄み渡った管楽器が絶妙な素晴らしい楽団だ。
どうやら、イギリスでも古参の楽団らしく、世界的にも評価の高い楽団である。
そんな楽団の演奏をたったの5ポンド(1000円以下)で聴けるのでとてもお得である。
学生は5ポンド、通常でも20ポンド弱(3000円ほど)で、最も良いランクの席に座ることが可能だ。
これからクラシックを聴いてみようと思う人に少し座席のアドバイスを…
シェフィールドのシティホールは3階席まであるホールで形状はオペラ用のものに近く、観客席の奥行きはあまりなく、縦に長いものである。
こうしたホールでは2階席もしくは3階席での鑑賞をおすすめする。
1階席では音がストレートに聴こえ、特に管楽器の音が耳ざわりなほど聞こえることが多いからだ。特にハレ管弦楽団はトランペット、トロンボーンなどがけっこう音を出すので上階の席の方がいいだろう。
日本の巨大なホールでは2階、3階に座ると演奏者が豆粒のようになるが、シェフィールドのシティホールは小さいので上階の席であってもしっかりと演奏者が見えるので心配はいらないと思う。
話を戻そう。
ハレ管弦楽団は毎月、定期演奏会のように公演するので気軽に行けるのも良い。
また、客席はイギリス人ばかり。シェフィールドはアジア系が多いので純粋なイギリスを感じるなら、このホールに行くか、サッカーを見に行くかしかないかもしれない。
最初は少し緊張したが、差別を受けることもなく、むしろお客は知的な層が多いのか、みな親切で優しい方ばかりだった。時々、隣に座ったおばさんが話しかけてくれることもあり、とてもいい経験だった。
今回聴いたのはペールギュント、シュトラウスのホルン協奏曲、シベリウスの交響曲2番だった。
ペールギュントは豊かな響きと余韻を持たせた弦と煌びやかな朝日のような金管のハーモニーは最高だった。
途中のホルン協奏曲は初めて聴いたが休憩がてらリラックスして聴けるいいものだった。
最後のシベリウスはさすがハレ管弦楽団の本領発揮といった感じで硬質で荘厳な雰囲気だった。シルクのように楽団がなめらかな音楽を欠点ひとつなく奏でており、個々人のレベルの高さが伺えた。
今後も月に一度、もしくは二度開催されるので行ってみようと思う。
特に、マーラーの交響曲2番とドヴォルザークの交響曲7番は何がなんでも聴いて帰りたい。